不肖株式会社佐竹製作所代表取締役佐竹利彦は、穀類調製加工総合機械の創作・技術開発研究に生涯を捧げ、本年は創業88周年を迎えるに至り、常に業界のトップとして数多くの新鋭機種を世に送り、特許権および実用新案権 2,000件以上を取得し、又は国内は勿論、世界 100 ヶ国にも及ぶ精米機等の輸出実績を得るに至りました。現在業界では世界のトップメーカーであります。
その発祥の地は、弊社現工場所在地の東広島市であり、また当地は学園都市としての広島大学移転、更に広島県テクノポリスの中心的立地にあり、ここに高度な技術開発の中核的振興を念願し、技術開発を維持し、発明思想の奨励援助、創造性豊かな植物学研究等の人材を育成し、大学・国・公設試験研究機関との連携強化と併せ、より充実した援助と助成を行うことを目的として、ここに創業88周年記念事業として財団法人サタケ技術振興財団を設立し、継続的積極的に高度技術開発研究の振興と地域経済の新たな活力原資として、その発展を効果的に行わんとするものであります。
昭和59年3月1日
設立代表者 佐竹 利彦
財団法人サタケ技術振興財団 設立趣意書
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設立趣意書
佐竹利彦とヤシ
佐竹利彦は、ヤシに関する世界的権威者の一人である。23歳(1933年)の時、ビロウ(ヤシの一種)の苗の姿態に惹かれ、日本ではほとんど研究されていなかったヤシ科植物の研究を開始。52歳(1962年)の時、新分類を発表し世界的権威者となった。中でもリュウキュウヤエヤマヤシは、1964年に初島住彦氏によりノヤシ属の新種とされていたものを、1969年に新種(一属一種)であることをつきとめた佐竹利彦の名にちなんで、学名はサタケンチャ・リュウキュウエンシス(ハツシマ)・H.E.ムーアとつけられています。